株の買い方|成行と指値の違い・注文方法を初心者向けに解説

NISA・証券口座

決算が読めるようになって、証券口座も開いた。いよいよ「買ってみよう」と思って注文画面を開くと——「現物」「成行」「指値」「預り区分」……見慣れない言葉で手が止まる。

大丈夫。注文画面にはいろいろな項目がありますが、価格の指定方法として初心者がまず覚えたいのは「成行(なりゆき)」と「指値(さしね)」の2つです。この記事では、株を買う流れと注文方法、つまずきやすいポイントを初心者向けに整理します。

この記事を読むと分かること

  • 株を買う5つのステップ
  • 「現物買い」を選ぶ理由(信用取引との違い)
  • 「成行」と「指値」の違い
  • NISAで買うときの注意点(預り区分)と、少額から買う方法

株を買う流れ——5ステップ

  1. 証券口座に入金する…株を買うには、概算金額をあらかじめ口座に入金し、買付余力を作っておく必要があります
  2. 銘柄を選ぶ…決算・指標・事業の中身——あひる先生で学んできた読み方の出番です
  3. 株数を決める…日本株は100株単位(単元株)での売買が基本
  4. 注文方法を選ぶ…成行か、指値か。今日の本題
  5. 注文を出して、約定(やくじょう)を確認…売買が成立することを「約定」と言います

まずは「現物買い」を選ぶ——信用取引との違い

注文画面には、証券会社によって「現物買い」「信用新規買い」などの選択肢が表示されます。

初心者が通常の株式投資として買う場合は、「現物買い」を選びます。自分の入金したお金の範囲で買う、いちばん基本の取引です。

一方の信用取引は、証券会社から資金や株を借りて行う取引で、手元資金以上の損失が出る可能性もあります。仕組みを深く理解するまでは、触らなくてOK。あひる先生の読者なら、現物取引+NISA(または特定口座)で十分です。

初心者はまず“現物買い”一択。信用取引は手元資金以上の損失もありえるから、仕組みを理解してからで十分。

100株単位の壁と、少額で買う方法

日本株は原則100株単位。株価3,000円の会社でも約30万円、5,000円なら約50万円が必要です。

「いきなりその金額は怖い」——正解の感覚です。そこで多くのネット証券には、1株から買える単元未満株サービスがあります。株価3,000円の会社を1株3,000円分から。「まずは少額から」を個別株でも実践できる仕組みです。

ただし、単元未満株は証券会社によって名称・手数料・取扱銘柄・注文受付時間・約定タイミングが異なります。通常の100株売買と同じ感覚でリアルタイムに売買できるとは限らないため、各社のルールを確認しましょう。NISA対象かどうかも、証券会社によって扱いが異なります。

単元未満株なら1株から。ただし手数料・約定タイミング・NISA対象かは証券会社ごとに違うので確認を。

本題:「成行」と「指値」——まず覚えるのはこの2つ

成行(なりゆき)注文指値(さしね)注文
意味値段を指定せず「売買の成立を優先」値段を指定して「買いならこの値段以下で」
「今の値段でいいから100株買います」「2,900円以下になったら100株買います」
メリット指値より約定しやすい買う上限価格を自分で決められる
注意点いくらで約定するか事前に確定しない(値動きの激しい場面では想定外の値段になることも)その価格まで来なければ約定しない
向いている場面成立を優先したいとき「この値段なら買う」と決めているとき
成行注文と指値注文の違いの図解。成行は値段を指定せず売買の成立を優先する注文で、指値より約定しやすいが、いくらで約定するか事前に確定しない。指値は買う上限価格を決める注文で、想定より高く買わないが、その値段まで来なければ約定しない。成立のしやすさを取るか値段の確実さを取るかの選択で、初心者は上限を決められる指値から始めると安心という内容

たとえば、株価がいま3,000円の会社。

“成立のしやすさ”か“値段の確実さ”か。初心者は上限を決められる指値から始めると驚きが少ないよ。

成行で買うと→そのときの売り注文とぶつかって約定します。3,000円前後になることが多いですが、約定価格は成立するまで確定しません

指値2,900円で買うと→株価が2,900円以下に下がってきたら約定。下がらなければ約定せず、注文は期限が来ると消えます。

どちらが正しい、ではありません。「成立のしやすさ」を取るか、「値段の確実さ」を取るかの選択です。初心者は、買う上限をコントロールできる指値から始めると、想定外の約定に驚くことが少なくて済みます(そのかわり「買えないこともある」は織り込んでおく)。

なお、注文画面には損失を限定するために使われる「逆指値」など応用的な注文方法もありますが、仕組みを理解してからで十分。最初は成行と指値の2つが分かればOKです。

取引時間と注文のタイミング

東京証券取引所の取引時間は、平日9:00〜11:30(前場)と12:30〜15:30(後場)。株価が動き、約定が成立するのはこの時間帯です。

注文自体は取引時間外でも予約として出せる証券会社が多く、仕事終わりの夜に決算を読んで指値注文を入れておく——という使い方もできます。ただし、時間外の注文受付、翌営業日への繰越、注文期限の扱いは証券会社によって異なりますので、利用中の証券会社のルールを確認しましょう。

また、朝9時の取引開始直後は、注文が集中して値動きが大きくなることがあります。そうした時間帯の特徴を知ったうえで、成行にするのか指値にするのかを慎重に選びましょう。

NISAで個別株を買うときの注意点——「預り区分」

新NISA成長投資枠(年240万円)で、上場株式が買えます(一部対象外あり)。つみたて投資枠は投資信託が中心なので、個別株はもっぱら成長投資枠の話です。

ここで大事な注意。NISA口座を開いていても、注文が自動的にNISAになるわけではありません。注文画面には「預り区分」「口座区分」といった選択肢があり、NISAで買いたい場合は「NISA成長投資枠」などを自分で選ぶ必要があります。間違えて特定口座で買うと、あとからNISAに移せない場合があります。注文確認画面で、預り区分を必ずチェックしましょう。

NISA口座を持ってても、注文時に預り区分で“NISA成長投資枠”を選ばないとNISAにならない。確認画面で必ずチェック!

買った後が本番——「なぜ買ったか」を説明できるか

注文画面で大事なのは「いくらで買うか」だけではありません。もっと大事なのは、「なぜ買うのか」を自分で説明できることです。

大事なのは“いくらで買うか”より“なぜ買うのか”。理由をメモして、次の決算で答え合わせしよう。

  • 買った理由をメモしておく…決算を読んで買ったなら、次の決算でその理由が崩れていないかを確認できます。これが保有継続の判断軸になります
  • 四半期ごとの決算を定点観測…決算シーズンの歩き方のチェックリストが、そのまま自分の保有銘柄に使えます
  • 日々の株価に一喜一憂しない…株価は期待とのズレで動く。見るべきは値動きより、事業と数字

株を買う前のチェックリスト

  • ☐ 証券口座に買付余力がある
  • ☐ 銘柄名と銘柄コードを確認した
  • ☐ 現物買いを選んでいる
  • ☐ NISAで買うなら預り区分で「NISA成長投資枠」を選んでいる
  • ☐ 株数と概算金額(株価×株数)を確認した
  • ☐ 成行か指値かを理解して選んだ
  • ☐ 指値の場合、注文期限を確認した
  • ☐ 買った理由をメモできる

つまずきポイント(ここで差がつく)

  • 成行の約定価格は成立まで確定しない…値動きの激しい銘柄・時間帯では特に注意
  • 指値は「買えないこともある」…約定しないのは失敗ではなく、指値注文の仕様
  • 預り区分の選び忘れ…NISAのつもりが特定口座、は起こりがち。確認画面でチェック
  • 100株の金額を確認してから…少額なら単元未満株という選択肢

まとめ

  • 株を買う流れは入金→銘柄→株数→注文方法→約定確認の5ステップ
  • 初心者はまず現物買い。信用取引は仕組みを理解してから
  • 注文方法は成行(約定しやすいが価格は事前に確定しない)と指値(上限を決められるが約定しないことも)
  • NISAで買うなら預り区分で成長投資枠を選ぶ。自動ではない
  • 買ってからが本番。「なぜ買ったか」を決算で答え合わせし続ける

どの証券会社で買うかまだ決めていない方は、単元未満株の取扱い、NISA成長投資枠の使いやすさ、企業情報の見やすさも比較しておきましょう。

楽天証券で始める予定の方は、口座開設の流れも確認しておくと安心です。

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最終更新日:2026年7月20日

※本記事は株式の注文方法に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や売買タイミングを推奨するものではありません。取引ルール・サービス内容(単元未満株の取扱い・注文受付時間・NISA対象等)は証券会社・取引所により異なり、変更される場合があります。最新の情報は各証券会社・取引所の公式サイトでご確認ください。株式投資には元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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